スーパー戦隊シリーズ『秘密戦隊ゴレンジャー』感想 その9

今回の5話でようやく折り返しに突入です。ここまで本当に長かったような…。他のスーパー戦隊なら大体1年なのでクライマックスなのですが、ゴレンジャーはまだまだ半分。それでも手を変え品を変えこちらを楽しませてくれるので素晴らしいですね。テムジンとの最終決戦に、新幹部登場、そしてゴレンジャーもパワーアップなど目白押しの第41話~第45話です。

 

前回の分はこちら。

 

curepretottoko.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

第41話「黒い大逆転! 鳥取砂丘の攻防戦」

黒い大逆転!鳥取砂丘の攻防戦

 

第38話、第39話の前後編で終わったと思っていた米子ロケ編がまさかの再開。放送順が何かの理由で第40話と代わってしまったのでしょうか。隕石の話はもう終わったんですけど、また全然別の形で米子が中心地になるのちょっと面白いですね。フィクションではこういうことないけど、実際には終わってから出てくる仕事とかたくさんあるもんなあ~なんて考えてしまいました。このまとまりのない感じも昭和特撮らしくて好きです。米子にて温泉のボーリングをする鉄獅子仮面。深さ1万メートルまで掘り終えて作戦の第一段階が終了したところらしい。今回、鉄獅子というだけあってちょっと猫顔でかわいいですね。鉄獅子が何なのかは全然分からないし、無理矢理テムジン感を付けるための「鉄」な気がしないでもないけども。それを見ていたイーグルの諜報部員がやられたことで、ゴレンジャーが動き出すことになります。

 

しかしゴレンジャーには別任務が新型固形燃料Z800の護衛を担当することになっていました。一人だけならいいかと明日香が鳥取へ行くことに。一方黒十字軍も、実はそのZ800が狙いだったというオチ。全国各地を調べ、米子の皆生温泉が最も適していると判断した鉄獅子亀なh、地底ロケットを地下に撃ちこみ、地上を焦熱地獄に陥れようと企んでいた。そのロケットを作るためにはZ800が必要とのこと。米子では鉄獅子、東京ではテムジンが動き出すというなかなか手の込んだ作戦でした。変な虫を研究所に潜入させるゾルダー。釣り竿で仕掛けるのが面白いですね。Z800の発明者・田野口博士はイーグルでも守り切れないと言い張ります。しかしゴレンジャールームなら絶対安心だろうと。強固すぎる姿勢がちょっと怪しい。そんな話をしている最中にZ800の入ったペンダントを谷口博士の娘・マコが持って行ってしまう。迂闊すぎるぞ博士…!ペンダントにしたからペギーがさりげなく輸送すればいいでしょうなんて作戦を話しているうちにペンダントの紛失に気付く博士。マコじゃないかな、なんて会話も全て黒十字軍が仕掛けた虫型盗聴器で聞かれてしまう。博士、迂闊すぎるって。

 

外に出たマコは偶然通り掛かった明日香をヒッチハイク。明日香、お前米子に行くはずなのになんでこんなとこウロウロしてるんだ…。なぞなぞに正解した明日香はペンダントをプレゼントされるも、状況を知らない黒十字軍はひたすらマコちゃんを狙いついにテムジンに捕まってしまう。一方鉄獅子は明日香が来るという情報を駆けつけバスを調べるが、明日香は乗っていない…いや乗ってるだろ!ゾルダーなんで明日香が分からないんだよ。茶番はありましたがペンダントを狙う鉄獅子仮面とのバトルに突入。鳥取砂丘で戦うの、ロケーション的に風変わりで最高でした。ペンダントを砂丘に隠す明日香だったが、とにかく槍で突いてくる鉄獅子に苦戦。終いには鉄獅子円盤という爆弾で攻撃。確かに鉄獅子からしたらここで明日香を打ち取ればZ800も手に入るしゴレンジャーの戦力も削れるし一石二鳥ですよね。分裂が仇となったなあ。

 

研究所にはもう一つ、蜘蛛の巣型のアンテナ盗聴器も仕掛けられていた。これにより明日香の行動が黒十字側に筒抜けだった模様。一方で、谷口博士に電話するテムジン。またも出てくる皆生グランドホテル。明日香はマコを人質に取られ、ペンダントを砂丘に隠したと話してしまいます。しかし谷口博士の様子がおかしい…。実は博士、本物のZ800を研究所の金庫に隠していました!しかもデカい!全然サイズ感違うじゃん。マコを救うためにテムジンにZ800を渡し、致命傷を負わされてしまう博士。黒十字軍に何度も襲われた経験からそう簡単には逃れられないと思い、偽のZ800をゴレンジャーが輸送するという形を取ればそっちを狙うだろうと考えていたそう。賢いけど単独行動は危険ですね…。というかそれもゴレンジャーに相談してよかったんじゃないでしょうか。

 

明日香に合流するアオ、キ、モモ。黒十字軍のアジトに潜入し見事地底ロケットを破壊。ゴレンジャー側が先手を打てるパターンなかなかないのでスカッとしました。残る海城はバリブルーンで米子へ。海城がバリブルーンに乗ってるだけでも珍しいのに操縦まで!とても貴重なシーンかもしれません。後はテムジンを迎え撃つのみ。完全にゴレンジャー側が主導権を握っているのでワクワクしてしまう。情報が入っていなかったらしき鉄獅子は磁石を引きずり砂丘中を走り回ってペンダントを捜索。あまりに滑稽すぎる。テムジンに指摘され騙されたと気付いたところでゴレンジャーが登場しバトルに突入。殺人ガスを撒くなどしてゴレンジャーを翻弄しますが、どうやら武器を失くしてしまったらしい。ちょっとおっちょこちょいなのも猫みたいでかわいいです。殺人ガスは撒いてくるけども。砂丘だからどっかやっちゃった~ということなのかな。今回のゴレンジャーストームはハラハラコイン。ハラハラコイン?知らない単語なんですが…。いや鉄獅子も知らないけれど。卍が刻まれたコインとなった後に鉄獅子の口から体内に入り込み、お腹の中でゴレンジャーストームに戻り爆発。に、二度手間…。

 

 

 

第42話「黒の鉄人死す! さらばバリブルーン」

黒の鉄人死す!さらばバリブルーン

 

遂に『秘密戦隊ゴレンジャー』も折り返し。全84話なのでちょうど半分まで来ました。そしてこの節目でようやくテムジン将軍編が完結。長かった…第20話で日輪を倒してからなので実に22話。五ヶ月に渡ってゴレンジャーにあらゆる怪人を送り込んできたテムジン将軍。アトランティス号やコンドラー部隊など、とにかく飛行戦や空爆を意識していたのが印象的でしたね。敵怪人も鉄に関係するものが増えていましたが、後半は少し舐められていることも。昭和特撮のこういう幹部怪人、最初こそ意気揚々と出てくるのに段々負けが続いておかしくなっていくのが愛おしくてたまらないです。

 

ゴレンジャーはでっかいドリルミサイルを発明し、黒十字軍の地底基地破壊を画策。地底50メートルまで潜って爆発するため、バリブルーンに搭載し次々と地底基地を破壊していこうとしていました。そして次々に破壊される黒十字軍のアジト…と思いきやまさかのテムジンの夢!テムジンお前夢とか見るのか…。そんな夢を見るほどにゴレンジャーに悩まされていた彼は、逆にバリブルーン撃滅のために地底ミサイルを作っていました。これはアトランティス号やコンドラー部隊でバリブルーンの脅威をよく知っている彼ならではの作戦ですね。しかし総統はそんなテムジンを差し置いて作戦会議へ。確かに最近のテムジンは怪人を見放すレベルまでストレスが溜まっているし、失敗続きだし…。合計21回も作戦を邪魔されてるのにクビにならない方がおかしい。別の幹部が現れて焦っちゃうくだり、日輪と全く同じですね。地位とか名誉とか気にして何とか挽回しようとする幹部、本当に愛しいんだよな…。

 

どうにかせねばなるまいとコンドラー爆撃隊が出撃。対してゴレンジャーはバリブルーンで応戦。戦いながら地底ミサイルの範囲にまで誘き出す。しかしコンドラーは1機撃墜され、バリブルーンはドリルミサイルを発射し黒十字軍のアジトを爆破!いやこれテムジンの夢なのかと思ったじゃん。結局逃げ帰ることになったテムジンですが「ミサイルを出すとは夢にも思わなかった」とか言って夢に見てるからねあんた。何なら予知夢レベルで敵戦力分かってたからね。そんなテムジンに総統は他の軍団との共同戦線を提案。ここで新幹部・火の山仮面マグマン将軍が登場!初登場のこのシーンでは影になっているのがニクい演出ですね。にしてもマグマンって名前かわいいな。名前なのか分からないけど。いよいよ自分の立場が危うくなったことで、更に焦り始めるテムジン。もはや風物詩ですねこの幹部交代劇…。

 

休火山の北山が最近活動をしているらしいということで調査隊が出動するも、どうやらマグマンの仕業のよう。ひとまず救助にいかねばとゴレンジャーが出動しますが、これ自体がマグマンの罠。まだテムジンがやられてるわけでもないのに、勝手に作戦を進めるマグマン。これマグマンが総統から信頼されているというよりは、総統としてはマグマンとテムジン2人で頑張ってほしかったんだろうなあ。でもライバルに無理矢理手を取り合わせるのはさすがに不可能だった模様。アオとキが人を助けようとして手錠にトラバサミという古めかしい罠にハマってしまいますが、そこに現れたテムジンはゾルダーを全滅させる。自分でゴレンジャーを倒すために一旦救うという男らしいやり口。こういう矜持を持っていることと新幹部登場の焦りが、余計にテムジンをかわいらしく見せてしまう。1回は逃がすけどバリブルーンに乗った二人を再度罠にかける。手錠とトラバサミされてるなんて絶好の機会だったのに、よっぽど嫌だったんだろうなマグマンと組むことが。

 

そこでゴレンジャーが終結。体に何かを巻き付けているテムジンとのラストバトルが始まります。というか、まだテムジンに味方するゾルダーがこんなにいるんですね。軍服みたいな二人のゾルダーはともかく(一番テムジンを信頼しているであろうこいつらが何故か戦地にいなかったけど…)、一般ゾルダーがこんなにわらわらと出てくることに驚きました。しかしさすがに幹部クラス。キに力で押し勝ち、モモの爆弾は当然効かず、アカのヤリビュートやミドのミドメランも華麗にかわす。つ、強い…。でも武器を片手で振り回すのはちょっとアホっぽい。鉄壁の防御ではあるけど攻撃に関しては慣れてないのかもしれません。頑丈さだけでのし上がったのかも。しかしそれを見ていたマグマンがテムジンに対しトラップを発動。こいつら、足を引っ張り合うな~。仲が悪すぎる。その隙を突いてゴレンジャーストーム!しかしテムジンは体に取り付けた凍結装置でゴレンジャーストームを凍結させて体に吸い付ける。吸い付ける意味あるか?ならばと新技・回転ゴレンジャーストーム(ゴレンジャー各々が好きなように回転しつつボールをパス)を撃ちこむも、これまた凍結。左右の肩にゴレンジャーストームが乗っている形に。でもこれ凍結装置のノズル塞いだし多分もう一発撃てば勝てたよ…。

 

ゴレンジャーが呆然としているうちにバリブルーンに乗り込むテムジン。何としても手柄を立てたい彼はそのまま等身大のゴレンジャーに突っ込む特攻をキメようとする。ゴレンジャーマシンで逃げ続けるゴレンジャー。絶体絶命のピンチだったが、アオがオートコントローラーを発動。え、そんなのあり!?テムジン命懸けなのにそんなにあっさりと…。バリブルーンは墜落し、テムジンを撃破。テムジンを倒した達成感よりもバリブルーン失った喪失感の方が明らかにデカい。夕陽バックの敬礼がとてもかっこいいんですが、テムジン倒したぜ!という空気が一切流れないのはさすがにちょっとバグでしょ。黒十字軍、総統の目みたいなのが光ってたんですがこれって前からでしたっけ?バリブルーン撃破したテムジンを称賛している辺り、結構テムジンのこと買ってたんだろうなあ。マグマンと仲良くさえしてくれればよかったのに、これは明らかな人選ミス。プライドの高い2人にタッグを組ませようということに無理がありましたね。しかしイーグル、既にバリブルーンに代わる新たなメカ・バリドリーンを完成させていました!もう少しバリブルーンを悼む時間をくれよと思わなくはない…。そして地上用のバリタンクまで!用意周到じゃん。何ならこれバリブルーン全然犠牲になってよかったまでありますね。最後ナレーション、マグマンが第二の幹部って言ってたけど、日輪は幹部扱いじゃないのかな…。

 

 

 

第43話「真赤な不死鳥! 無敵バリドリーン登場」

真赤な不死鳥!無敵バリドリーン登場

 

前回ラストで登場したバリドリーンが早くも大活躍!サムネイルもその雄姿を物語ってくれていますね。今回からOPとEDの映像も変更。バリドリーンやバリタンク、そして最新のゴレンジャーの素顔。特にEDの戦闘シーンなんかは今後出てくる怪人が一堂に会しているのでますます楽しみになりました。

 

新命のバリドリーン操縦特訓から始まる第43話。全84話と予定されていたのかは分からないですが、そのちょうど折り返し地点でガッツリパワーアップ回が入るのはすごいですね。新幹部登場に新マシン登場。まだまだゴレンジャーを盛り上げるぞという気概を強く感じます。急降下爆撃など、多彩な技を見せてくれるバリドリーン。バリブルーンはどっちかというと救助とかに主に使ってる印象なんですが、バリドリーンは果たしてどうなるのか。でも明らかにバリブルーンよりも火力が強い気がする。新命、ロック掛けたまま羽か何かを展開しようとしたの凡ミスすぎません?

 

今回の敵はダイヤモンド仮面。テムジンは鉄属性で自分の部下を固めているような印象でしたが、マグマンは割と脈絡なく誰でも直属にしてしまうのかもしれない。そういう器の大きさもいいですよね。そしてダイヤモンド仮面が計画している作戦は、イーグルの化学兵器研究所を襲撃してゴレンジャースーツを分析しようというもの。気持ちが高ぶったのか急に覚醒する黒十字総統。白マントのベールが遂に解かれ、その「黒十字」に相応しいご尊顔を拝むことができました。確かにコイツがボスやってる組織は「黒十字軍」だわ。黒十字でしかない。これまでにたくさん変な頭の怪人が出てきましたけど、それに負けず劣らずの変な頭。さすがは総統ですね…。

 

早速マグマンは自身の要塞で科学兵器研究所を襲撃。ナバローン砲なる強い砲撃は、ミサイルさえ通用しない研究所の壁をいとも容易く破ってしまいます。潜入するダイヤモンド仮面。ダイヤモンドカッターで檻を切り、ダイヤビームで金庫を開ける。何だか小技が多いですね。潜入タイプなのかこいつは。結局ゴレンジャースーツの設計図は奪われてしまい、黒十字軍に解析される形に。一方でバリドリーンを乗りこなし始めた新命。そこに現れるマグマンの要塞。ゴレンジャーが出撃するも要塞からどんどん砲撃が撃ちこまれる。全体的に火力の強い回ですね。そしてゴレンジャーはいよいよマグマンと接触。これからまた数十話くらいお世話になる敵幹部へのご挨拶。そこからダイヤモンド仮面とのバトルに突入します。ミドメランには武器を投げて抵抗してくるし、モモの爆弾はもちろん効かない。接近戦のキに対してはダイヤカッターで応戦し、顔の中心に大きな傷を作るなど。解析した分、ゴレンジャーのやり口が手に取るように分かってるっぽいです。にしてもモモの爆弾はゾルダーにしか効かないな…。全然勝てないゴレンジャーは残った新命に緊急救助信号を送り、撤退。しかしコンドラーで追跡されてしまう。コンドラー!テムジンと一緒におさらばかと思ったらちゃんと黒十字軍の敵戦力として残っていたんですね!何とかコンドラーを撒いたゴレンジャーでしたが、消えた辺りに基地があるのではと近辺を捜索されてしまう。

 

ニューゴレンジャースーツにニューボール。これらの新兵器で迎え撃とうということになるんですが、そんなにあっさりと作れるものなんですね。業を煮やした黒十字軍は絨毯爆撃を開始。アオはスーツを運ぶため、モモはニューボールを作るために待機し、残りの3人が出撃します。その際に渡されたのが強化ヘルメット!いやそれなら元のスーツに転換しておけばいいだけなのでは。いやそれすらも今はできないっていう話なのかもしれません。結構要塞相手に生身で粘る3人。しかしガス攻撃には太刀打ちできず、捕まってしまいます。そんなピンチを救うため、遂に新命とペギーが出撃!バリドリーン、見るからにコクピットが広くなってて感動しました。バリタンクで地上に降りるんですが、それぞれの描写に気合が入りまくってますね…!アーム使って障害物も乗り越えられる辺り、バリタンクも機動性は高そう。というかこういう地上メカって今の戦隊なかなか取り入れないですよね。確かにタンクが魅力的かと言われたら全然そんなこともないんですが、ちょっと残念。『電磁戦隊メガレンジャー』のメガタンク好きでした。捕まって今にも処刑されそうな3人の前にバリタンクが現れ、その活躍の隙にペギーが3人を救出します。

 

ニューゴレンジャースーツへの転換には15万ボルトが発生するそう。ゴレンジャースーツが10万ボルトだったんで1.5倍…!パワーも1.5倍くらいって考えていいのでしょうか。それに慣れておくためにバリタンク内で予め洗礼を受ける5人。いやでもこれ今やるべきことか…。先に敵と戦った方が良かったのでは。そして転換するゴレンジャー。見た目は変わりませんが、装備や戦力は段違い。

 

ニューレッドビュートの先に赤いボールを取り付けたレッドビュートパンチ。モモはモモカードなる新技を披露し、ミドはニューミドメランがミドパンチャーに変形。キのキーステッカーは伸縮自在の槍であり、アオのブルーチェリーもウルトラブルーチェリーに進化!アカはエレキビュートなるアミビュートとレッドスパークの合わせ技を披露。これでもかという新技のオンパレードに否が応でもテンションが上がります。めちゃくちゃいいですね、この回…!そしてラストはゴレンジャーハリケーン!ストームからハリケーンに進化しました。今回はブリリアントカッター。ダイヤを切るためのダイヤみたいなやつですね。いつもは一度のパスだけですが、それぞれがボールを抱えてゾルダーと小競り合いを繰り広げるラグビーシステムに。というかもうこれはラグビーでしょ。ブリリアントカッターと言いながら別に変形することはなく、ダイヤモンド仮面の頭を徐々に削り最後に爆発。見た目がボールから変わっただけでも充分にすごいので、これからに期待ですね。5人一気にパワーアップして技までレベルアップするのでさすがに面白すぎました。お腹いっぱいです。

 

 

第44話「青い万能戦車! バリタンク発進」

青い万能戦車!バリタンク発進

 

前回がバリドリーン活躍回だとするなら、今回はバリタンク活躍回といったところでしょうか。結果的にどっちも活躍しましたけど、メカや新技のお披露目がただただ続くテンションの高いエピソードはいいですね。今回の怪人はエレキ仮面。右手がプラス、左手がマイナスになっておりエレキスパークという電撃を放出することができる。これアカレンジャーもできますね。エレキ仮面達によってイーグルのトラックが乗っ取られ、そのままゴレンジャー基地へ。いつもイーグル基地は真正面から襲撃されてしまうイメージですが、エレキ仮面は敢えて気付かれないように潜入してきました。しかしレントゲンチェックによりあっさりバレてしまいます。これゴレンジャー基地だから警備が厳重なのか、それともこういうチェックはもともと厳しくて武力に対しては無力なのか。どちらにしても改善してほしい。イーグルにはぜひゾルダーくらいには勝てる戦力を門番に据えてほしいですね。

 

エレキ仮面が来ていることは分かっているので、早速迎え撃つゴレンジャー。ミドパンチャーにキーステッカー。まだ始まって数分なのにこれでもかと披露されるニューゴレンジャースーツの戦力。マジックハンドのついたレッドハンド。マジで大盤振る舞い。ちなみに自分はミドパンチャーが好きです。ミドメランと同じ飛び道具ではあるけど、使い勝手が違うのがいいですよね。でもウルトラブルーチェリーも好きかもしれない。見た目がかっこいいので。しかしコンドラー部隊によってエレキ仮面は撤退。コンドラーが出続けてるのもいいですね。てっきりテムジン専用の戦力かと思っていたので。今回のマグマン達の作戦は名付けてビルディング作戦。ナバローンをゴレンジャー基地に地下から潜入させてそこからマグマを流すというこれまた大胆な作戦です。やっぱりマグマンはこのナバローン要塞がかなり強みらしい。

 

明日香とペギーは謎の建築中のビルを発見するもスルー。まあそうですよね。ビルが建てられてるくらい何も不思議じゃない。しかし総司令たちは異常震動を感知し、その震源地があのビルなのではないかと疑い始めます。そしてゴンに現れるエレキ仮面!ゴンに黒十字軍が来るパターンは久々で、しかも今回はどんどんぶっ壊されていく!平成ライダーの最終回(セットをどうせ解体するからアクションで粉々に)ばりに勢いよく破壊されていくゴン。というか実際解体が入るからなのかもしれない。フルーツパーラーでも始めるか~というマスターの言葉が切ないですね。ゴンに愛着があったわけではないけど、ここまでこてんぱんにやられるとは。

 

そしてコンドラー部隊がイーグル補給部隊を爆撃。それに応じてバリドリーンが出撃したものの、この作戦はゴレンジャーの気を逸らす囮。一方で謎のビルに侵入した007は黒十字軍に捕まってしまう。黒十字軍、007の写真を撮っただけでイーグルだっていうことまで分かるんですね。それほどの情報を持っていながらどうして未だイーグルを倒せていないのか…。いや、これほど情報を奪われていながらもぎりぎりのところで踏みとどまっているゴレンジャーがすごいのかもしれない。007の救出にやって来たゴレンジャー。しかし007は彼らを攻撃すると脅され、ゴレンジャー基地の場所をしぶしぶ伝えてしまう。そして出現するナバローン要塞。ゴレンジャー5人でバリドリーンに乗ってるのいいですね。やっぱりバリブルーンの時よりコクピットが広いし、5人の顔を正面から見ることができる。

 

そしていよいよバリタンク出撃!バリタンクを抑えに来るエレキ仮面だったが、既にバリタンクは囮で、取り囲むようにゴレンジャーが登場します。サブタイトルにバリタンクって入れておいてこんな使い方はあまりにひどい。キーステッカーの先にグーをつけたキーゲンコツにモモカード、そして序盤に続いてのミドパンチャー、更にはウルトラブルーチェリー連続撃ち。ここもとにかく新技のオンパレードで最高!あと殺陣が何か組体操っぽくなっていて独特なのがいいですね。技斗が岡田さんに変わった回みたいな外連味があります。でもアルマゲドンみたいに横並びで現れるの何!?

 

そして今回は2度目のゴレンジャーハリケーン。ハリケーンを途中でエレキに奪われたりというアクシデントはあったものの、無事に電気コンロを発動。ゴレンジャーハリケーンはパス回しだけでなく、アオがアカの正面に置いてセットしてくれるんですね。電気コンロになるのは分かるけどその上にセットされたやかんは一体何なんだろう…。そしてエレキ仮面を倒すものの、まだ終わりではない。今回は007を救出に向かわなくては。再びバリタンクで発進し、見事007を救出。少しでもバリタンクに見せ場があってよかったです。ナバローンは切り離されて逃げたんですが、その部分が本体ということなのでしょうか。登場シーンがいちいち大仰なので好きです、ナバローン要塞。

 

 

 

第45話「暗黒の剣鮫! 海の殺し屋襲来」

暗黒の剣鮫!海の殺し屋襲来

 

アイキャッチ、変わりました。

イーグルの石油基地を狙うのは剣ザメ仮面。めっちゃ口の大きいサメで、新ED映像の中でも抜群の存在感を誇っていた怪人が遂に登場。というかイーグル、独自に石油基地を3つも持っているなんてすごい組織…。パトロールは厳重というナレーションがめちゃくちゃ面白かったですね。こういう前置きって大概ボコボコにされちゃうのが常なんですが、基本的にボコボコにされるイーグルの施設の説明というのも相俟って、さすがに耐えきれませんでした。それにしても剣ザメ仮面、水面にヒレだけ出して現れるの、ジョーズ過ぎる…!調べたらジョーズの日本公開から4ヶ月後の放送なので、確かに真似したい気持ちは分かる…。子供たちにも人気だったのでしょうか。水中を自由に行動する剣ザメ仮面によってパイプを破壊され、石油が流出。捜索に潜ったイーグル隊員がやられ、上陸した剣ザメ仮面によってそのまま石油基地は爆破されてしまいます。この件、剣ザメ仮面がほとんど言葉を発さない上に画面も暗いので結構なホラー感。あとゾルダーを引き連れていないのも地味に怖いですね。いつもとは違うやつが来たという演出が効いています。多分ゾルダーは海から来れなかったためにこのような感じになったと思うんですけど、単騎で乗り込んでくる辺りに剣ザメ仮面の実力が現れているような気がしました。

 

今回マグマンが企てていたのは剣ザメ作戦!怪人の名前が作戦名になっているパターンは初めてかもしれません。しかも石油基地の爆破が目的で別に剣ザメじゃなくてもいいということは、かなり信頼を置かれているということでもあるのでしょう。狙いは石油基地を狙ってゴレンジャーマシンを動かなくすることにある様子。まあ確かにバリドリーンは脅威だし、悪くない作戦かなあと思います。ちょっと回りくどいのが難点。剣ザメ仮面の剣ザメアタックをもってすれば、剣ザメ作戦は容易らしい。一方、前回粉々に破壊されてフルーツパーラーとして生まれ変わったゴン。確かにスナックってちょっと子供向けじゃなかったもんなあ。昔はそうだったとかあるんでしょうか。ピエロになって宣伝する大ちゃんがかわいい。内装もかなりオシャレというか女子向けになった気がします。でも007の言う通り、ちょっとこの店だとカレーは出しづらいかもしれない。

 

話し合いの結果、剣ザメ仮面の目的が石油基地にあることに気付いたゴレンジャーは、アカミドモモで第二石油基地を、アオキで第三石油基地を警備することに。警備する中で夜に襲われたら不利だと気付いた海城は、そうならないために剣ザメ仮面に発信機をつけることを提案する。そのためにペギーを囮にして誘き寄せる作戦に。いや誘き寄せられるんならそこで倒せばいいだろ…。ただ海岸で貝殻を拾っただけで囮になるペギー。そ、そんなんでいいのかよ!?そしてちゃんと出てきた剣ザメ仮面。最初こそ喋らなかったですが、普通の怪人並みに喋ってくれました。口が大きいし。モモカードを食べるなど、とにかく特徴的な口を使っての攻撃。サメというだけでも充分個性あるのに技を食っちゃうタイプなのかあ。モモは苦戦し、深手を負いながらも発信機を取り付けることに成功。普通に銃が出てきたの笑っちゃったな。モモカードとかなんなんだよ。ここで誰も助けに来ない辺り、本当に囮だったんですね…。

 

そのままコンビナート爆破に向かう剣ザメ仮面。ミドの「サメがこんなところで何をしている!?」が面白かったです。サメがとかじゃないし、目的分かってるから警備してるんだろうに。しかし剣ザメ仮面、なんとミドメランまで食ってしまう。確かにブーメランはカードより食べやすそう。アカが戦っている間に爆弾を解除しようとするミド。合流したモモも加わり、何とか解除に成功。アオとキも合流して剣ザメ仮面、絶体絶命のピンチ。パイプに穴を空け、どうにか海に逃げる剣ザメ仮面。しかし発信機が付いているので居場所はバレバレ。そうでなくともヒレを水面から出しちゃうのでダメですね…。強い割に抜けている。そのままバリドリーンが出撃。ペギーは休む暇もなくゴレンジャーハリケーンを改良中。そして剣ザメ仮面を倒すためにバリタンクが出撃。バリタンク、なんと水中もいけるらしいです。水陸両用はアツい!

 

一方の黒十字軍はナバローン要塞でバリドリーンを攻撃。剣ザメ仮面も水中でバリタンクと激しい戦闘を繰り広げるものの、魚雷を撃たれ地上へ。ナバローンもバリドリーンの攻撃に耐え切れず逃走。地下から出てくる要塞なのに自由に逃げられるのが強みですねナバローン。そしていよいよ剣ザメ仮面とバトル。最終決戦はさすがにゾルダー付。キーステッカーは「ドレミファソラシド~♪」とか言ってだいぶコミカルになりましたね。剣ザメ仮面のベルト爆弾、ベルトに爆弾がいくつか取り付けられているという技ですが、ゴレンジャーは無事。というかお互いに爆弾が効いたことあんまりないなこいつら…。なぜか胴上げをされる剣ザメ仮面。そのままゴレンジャーハリケーン2段ロケットの用意をされてしまいます。一方の剣ザメ仮面はマグマンが太鼓判を押していた剣ザメアタック(ゾルダー3人が作った騎馬に乗る)で迎え撃つ。これ意味あるのか…。マグマンが急にアホに見えてきましたね。というかニューゴレンジャースーツ以降の組体操的な殺陣は一体なんなんだ。アオからハリケーンを奪おうとするなど必死で食らいついた剣ザメ仮面。ゴレンジャーハリケーンも大きな口を投げて止めたものの、2段ロケットになっていたために失敗。まだこの口投げる技知らないはずなのに2段にしようって思ったペギーがすごいですね。でもこのやり方にしたら大概の怪人は倒せるんじゃないかな。最後、バリタンクに総司令が乗っていてよかったです。このエンディング直前のゴレンジャー、だいたい帰宅中だと思っていたけど総司令乗ってたから普通に遊んでる??ツーリング??

 

 

 

というわけで折り返しからの新章突入…!

かなりテンションの上がる5話でした。幹部交代や新技の数々に少年心をくすぐられっぱなしですね。各エピソードのインパクトこそ弱かったかもしれませんが、実質新フォームお披露目のようなものなのでそれで充分。70年代の作品でもやっぱり新技や新メカは本当にいいです。バリドリーンの出撃シークエンスの長さとかも最高!

 

 

 

 

秘密戦隊ゴレンジャー

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