【週報】2024/4/1~2024/4/7 オーメンとキョウリュウとヒロアカ

このブログでは主に映画やドラマの感想をまとめているのだけれど、それだけじゃあどうも面白くないよなあと思い、1週間毎に簡単な日記でも書こうかなと筆を執った。結構はてなブログ等を巡回していると同じことをやっていることが多くて、自分もやってみたいなあと興味を持ったというのもある。会ったこともない人のなんてことない一週間の記録が結構面白かったりするのだ。自分の一週間が面白くなるか、なったとしてそれを文章で面白く書けるのかというのは分からないけれども。ただ自分だけが見るための日記だと、筆不精の自分では続かない。ということでこのブログを活用することにした。

 

前々からこういうのはやってみたかったのだけれど、今年は4月1日が月曜日ということでかなりタイミングがいいじゃないかと見計らっていたのである。しかしまあ、結局4月9日に書いているのでダメだなあと思う。こういうのは少しずつ書いていくのがいいだろうに。とはいえここを逃したらもう始める気を失ってしまう可能性があるので、1日遅れながら書くことにした。

 

先週は何があっただろう…と思い返すと、やっぱり「新年度」だった。

1月から今の職場に配属された自分に、この春ようやく後輩ができたのである。最初2日間の教育係を任された時はあまりの荷の重さにくじけそうになり、3月終盤はそのことで頭がいっぱいだったが、非常に善良な好青年で心配は杞憂に終わった。たくさん話してくれるわけではないけれど、こちらが話したことや教えたことはちゃんと聞いてくれる丁度よさ。後輩を持つと、自分の「教育される側」としてのスタンスが正しかったのか答え合わせをしているような気分になる。こういう受け答えはできていたかなとか、ちゃんと分からないことを確認していたかな、とか。同時に、自分の中でまだ形になっていなかった仕事の流れも、他人に言語化することによって鮮明になってきたように思う。思うだけかもしれないけれど。

 

正直今の職場は成長性がなく今すぐにでも離れたいと前々から考えていたのだけれど、気軽に話せる後輩という存在のおかげで、少し職場を好きになれた気もする。配置変えもあって同じシフトで働く人も変わったのだが、以前ペアを組んでいた方よりずっと良いような気がした。井の中の蛙大海を知らずと言うが、シフトが変わっただけでこうも見える世界が変わるものか…と驚いた春だった。

 

映画は『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前編』と『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』を観た。ゴーバスについては感想を記事にもまとめたのだけれど、かなりガッカリしたというのが本音である。お祭ムービー的なノリのはずなのにアクションがショボくてショボくて…。前作『アフターライフ』が傑作だっただけに落差を感じてしまった。

 

curepretottoko.hatenablog.jp

 

 

対する『デデデ』(こう略すのが正しいのかは分からないけれど)、3月中に漫画を大人買いして一気に読んだらまあこれが面白くて面白くて。浅野いにおという作家を読まずしてちょっと敬遠していたわけだけれど、こんなことならもっと早く読んでおけばよかったと後悔。セカイ系のジャンルだしオタク的な言葉遣いが飛び交うタイプの作品だから好みは分かれそうだけど、このサブカルに肩まで浸かったような作風の中で、二人の少女の互いを「絶対的」に想い合う絆が美しく煌めく姿が本当に素晴らしかった。映画は原作者も関わっているらしいのだけれど、原作では後半に明かされた謎が既に前編で開示されて驚き。そこを変えるのかあという大胆さが良かった。自分の都合ではあるけれど、少し前に漫画を読んだばっかりの作品の映像化なんて正直漫画そのまんまだったら全然楽しめないので…。時系列に工夫を凝らしたり、オリジナル展開があったりしたほうが好きだったりする。そういう意味で後編が非常に楽しみ。きっとアクションも盛りだくさんになるだろうし。

 

自宅では「オーメン」シリーズをひたすら観ていた。新作というか前日譚がいよいよ公開になるので。1日に公開なのだけれど、9日現在、まだ観られていないし観る目途も立っていない。せっかく5作品も予習したのでちゃんと観たいんですけどね…。一応簡単に各作品の感想を述べておくと、1作目の『オーメン』はすごく面白かった。確か大学時代にも一度観ているのだけれど、あの時はガラス板で首がスパーンと飛ぶ死に方が衝撃的で、その印象だけが強烈に焼き付いていたのである。改めて観ると死に方博覧会みたいな映画で、とにかく人の死に方が印象的。悪魔の子ダミアンに関わると命を落とすという恐怖と、育ててきた子どもを殺さなければならなくなった男の葛藤。ドラマ性も強く、ホラー映画の金字塔となっているのも納得の出来でした。

 

続く2作目でダミアンは思春期に突入。共に育った幼馴染のような存在の少年との友情が描かれ、同時に「自分が悪魔の子であると知る」という一大イベントが待っている。1作目とはかなり趣が違うのだけれど、「何となく」でダミアンを嫌う身内のババアと養父母がいがみ合う構図が好きだった。ただ1作目のあまりのクオリティにちょっと押し黙ってしまうみたいなところはる。その次の3作目『最後の闘争』ではダミアンは大人になっており、大企業の社長に。ダミアンを殺せるメギドの短剣を持った7人の神父がダミアンを殺そうと躍起になるのだけれど、まあこれが本当にあっさりとやられていく。ダミアンもダミアンで自分を倒せる存在が生まれたことを知り、3月24日に生まれた乳児を次々に殺していくという怯えっぷり。ただ2作目までとは違い、信者がかなりの数いる様子。自分がこの3作目にして思ってしまったのは、「結局ダミアンって何がしたいの?」ということ。悪魔の子という触れ込みでスタートした1作目と、まだ思春期で社会に溶け込む途中だった2作目では、恐怖の根源は彼の「可能性」に内包されていた。要するに「この子は将来世界を滅ぼす」という恐怖である。関わる人物が次々と命を落とすことでその恐怖はリアリティを増していくのだけれど、3作目のダミアンはもう大人になってしまっている。不思議な力で敵を殺す…などではなくて、結構人力で殺人を犯していくのだ。信者に頼むだけ。こ、これが悪魔の子…となってしまう。ただの悪いおじさんではないだろうか。主人公のダミアンの葛藤や恐怖もしっかりと描かれかなり人間臭くなってしまっているため、正直どの辺がオカルト映画なのか分からない。これならいっそ超能力持ちで見ただけで人の命を奪えるとかそれくらいのほうが清々しい。7人の神父達も呆気なく倒されてしまい、緊迫感も薄い。と思いきや一人の女性が後ろからサラッと刺しただけでダミアンは命を落としてしまう。ホラー映画の続きってこういう風になりがちではあるけれど、1作目のクオリティが高いだけに非常に残念だった。

 

4作目はちょっと趣向が変わっている。ダミアンの死後新たに生まれた悪魔の子、今度は女の子の物語なのだ。しかしやっていることは1作目とほぼ同じ。何ならポケモンの赤と緑くらいの違いしかないという程度に同じなのである。オーメンモンスター ダミアン/ディーリアみたいな。もっと言うと、ディーリア版は殺人描写がややマイルドになっているかもしれない。後フィルムの質感が明るくなったので、雰囲気もそこまで暗くない。ただ話は一本調子なので見やすくはあるかなあ、と。そして最後はリメイクの『オーメン666』。これだけは今Amazon Primeで配信されているのだけれど、これがまんま1作目と同じ。本当に展開もほぼ変わっていないし画面の構図さえ全く同じの箇所がある。世代が一巡したということでもあるのだろうけど、こんなにも同じリメイクがこの世にあるんだ…と驚いてしまった。同じすぎて特に感想はない。強いて言えば吹き替え版の主人公の声優が東地宏樹さんだったので、海外ドラマ『スーパーナチュラル』のディーンを思い出しながら観ていた。オカルト用語が飛び交うので余計に意識してしまいました。

 

後は『獣電戦隊キョウリュウジャー』の視聴を始めました。もう通算3回目か4回目になる気がする。正直これまでは自分の好きなノリではないなあという気持ちが強くて、でも続編等の度に全話視聴していたのだけれど、今回はマジで面白いです。自分のキョウリュウジャーという作品に対しての向き合い方がまるで変わっている様子。三条脚本の小物使いの上手さに舌を巻きながら、序盤でも縦軸の物語がぐんぐん進むスピード感にひれ伏しています。キャラクターの分かりやすさも凄いし、恐竜と電池を掛け合わせた諸々のデザインにも惚れ惚れしてしまう。プレバンで予約受付中のガブリボルバーほかを買おうか真剣に検討しているくらい。

キングだけが優遇されている作品というイメージがすごく強かったし、それは今も結構感じるのだけれど、それでも竜星涼のキングにはやっぱりついていきたくなる気持ち良さがある。というかこの竜星涼の魅力に気付くまでに10年かかってしまった。リアルタイムでは分からなくても数年越しに観ると全然見え方が変わってきたりするので、やっぱりその時々で感想をしっかりまとめておくのは大切なことだよなあと改めて。これを書いている時点では13話まで観ました。もう追加戦士のゴールドが仲間入りを果たしているスピード感。本当に飽きさせないというか、こっちの脳みそにドバドバ情報叩き込んでくるのが快感でしょうがない。

 

最後に、『僕のヒーローアカデミア』の漫画を読み始めました。これももう何周かしているのだけれど、序盤が無料だったので改めて。95話まで。最初読んだ時はこれもノリがキツくて結構距離を取っていたのだけれど、いつの間にか涙ぐむくらいに自分の心を揺さぶる作品になっていた。学生時代全然友達がいなかった人間なので、A組が一丸となるノリが結構ついていけなかっただけなんですよね。でも大人になってそういうものと離れていくにつれて、徐々にその眩しさに胸を打たれるようになったというか。今でもギャグがちょっと子どもっぽいなとかは思うのだけれど、感動するシーンでは自然と涙を流しているくらい好きです。とはいえ定期購読中のジャンプを1年溜めているので全然展開にはついていけてないのだけれど…。夏に公開される映画ではオールマイトの「次は君だ」を自分のことだと受け取った男がダークマイトとして暴れ回るらしく、これが非常に楽しみ。ヒロアカは間違ったヒーローという部分にどんどん切り込んでいく作品なので、その集大成が観られると嬉しい。

 

とまあ最初の週報はこんな感じで。出不精なので結局観た映画の話ばかりになってしまうのが悲しい。多分来週も同じ話題が続きます。